WORK.05
電動アシスト自転車がもたらす価値の再定義。
モビリティを通して家族の新しい感動体験価値の向上を
促すクリエイティブ。
パナソニック サイクルテック株式会社
「自転車総合カタログ」・販促ツール
- Client
- パナソニック サイクルテック株式会社
- Category
- 自転車メーカー
- Experience
- リブランディング/グラフィックデザイン/イラスト制作/コンテンツ制作/撮影/コピーライティング
パナソニック サイクルテック株式会社
「自転車総合カタログ」・販促ツール
電動アシスト自転車の市場は確実に伸長しており、シェアでは6割を誇る同社。しかしコロナ禍をきっかけとした生活者のライフスタイルの変化、少子高齢化による需要の変動に加え、シェアサイクル、電動キックボードなど様々なモビリティを取り巻く社会情勢の変化の中で、ユーザーにとっての電動アシスト自転車そのものの価値を再定義し、体験価値の向上を図る必要があると考えました。
生活者の暮らしに寄り添った機能的価値重視の訴求に加え、電動アシスト自転車に乗ることで実現可能な情緒的価値、あるべき未来の姿を強く打ち出すことで、ユーザーが享受するライフスタイルの変化やアップデートされた日常を自分ごと化できるリブランディングを検討しました。
幼少期、誰もが自転車をはじめてこぎ出した時の感動。親の手を離れ、少し世界の広がりを感じたり、これからはじまる毎日に思いをはせる瞬間があったはずです。電動アシスト自転車に乗ることは、そのような世界の広がりや、新しくはじまる毎日を再び実感できる瞬間でもあります。すべてのユーザーに向けて、感動の瞬間とこれから広がるストーリーを「MOOVING! はじめのひとこぎ、はじまるまいにち」というブランドコンセプトとして定義しました。
※「MOOVING!」は心が動き、笑顔とともに新しい生活がはじまる様子を母音のOを重ねることで強調した造語です。
販売店とユーザーの主要なコミュニケーションツールとなるカタログの構成を中心に再設計。機能的価値の訴求は従来のボリュームから削減せず、新たに比較表の盛り込みやオプションや保険など付加販売も含めたクロージングを想定したページネーション、アイコンを含むフォーマットから販売店スタッフの使い勝手も考慮し、全面的な再設計を実施。
電動アシスト自転車の新しい価値観をイメージとして伝えながら、店頭でのコミュニケーションツールとしての役割はしっかりと担保し、営業メンバーや販売店スタッフが使いやすいカタログを目指しました。
ターゲットとしたのはオールユーザー=家族。これまでの幼児期の子供乗せ、中高生の通学、通勤、買い物、スポーツ&ファッションに加え、家族内シェアや孫育てなど、新たな需要を創出するシーンも盛り込みながら、電動アシスト自転車の価値の再定義をビジュアルとして表現。
新たに開発した、あえて電動アシスト自転車を全面に出さない情緒的価値を表現するイメージを表紙や扉ページに設定し、全体的なビジュアルの刷新を実施。ユーザーのベネフィットをMOOVING!のコンセプトの元にカタログ、販促ツールにも展開しました。
パナソニックの電動アシスト自転車は、生活者に寄り添った家電メーカーをバックボーンとする様々な便利機能や日本製にこだわった安心・安全なものづくりがユーザーに支持されています。メーカーとして提案するのは、電動アシスト自転車に乗ることで広がるより良い暮らしそのものであり、パナソニック サイクルテックが掲げるミッションの“笑顔があふれる未来の創造”に通じます。
「便利な自転車」であるモノ売りから、「電動アシスト自転車が家族の体験価値を向上し、笑顔あふれる未来をつくる」コト売りへ。リブランディングのコミュニケーションにより、すべてのユーザーへ広げていきます。