パナソニック サイクルテック株式会社  特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング

SHOWCASE 「暮らしに、ココロとカラダの余白を」
日常の移動に寄り添う、新しいモビリティの選択肢
新たな市場を切り拓くブランディングプロジェクト。

パナソニック サイクルテック株式会社
特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング

パナソニック サイクルテック株式会社  特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング
Client
パナソニック サイクルテック株式会社
Category
特定小型原動機付自転車
Experience
ブランド定義/グラフィックデザイン/イラスト制作/
ロゴ開発/トーン&マナー規定/コンテンツ制作/撮影/コピーライティング/安全啓蒙活動
  • CRITICAL CREATIVE & INSIGHT
    法改正に伴う原付バイク(50cc)の新規生産中止や
    電動モビリティに対する社会の不安視に着目し、
    日常移動の課題に新たな選択肢を提示。

    「特定小型原動機付自転車」は、近年町中で見かけるようになった電動キックボードなどに代表される、新しい電動モビリティを対象とした原動機付自転車の車両区分の一つです。次世代の移動手段として注目される一方で、生活者や販売店からは「ルールが複雑」「安全面が不安」といったネガティブな印象が先行していました。そこで私たちは、サイクルモビリティのリーディングカンパニーであるパナソニックとして、交通安全の啓蒙を徹底しながら、この新しいモビリティ「特定小型原動機付自転車」を正しくマーケットに届けることを目的としました。パナソニック サイクルテックが培ってきた日本製ブランドへの信頼感、全国規模の販売網、充実した保証・メンテナンス体制といった「確かな基盤」に加え、特定小型原動機付自転車がもたらす「日常に寄り添い、小さな幸せを感じられる」という情緒的な価値を組み合わせることで、これまで見過ごされてきたニーズを掘り起こし、社会にとっての「安心で身近な移動の選択肢」として定義し直しました。調査・分析から得たインサイトを起点に、単なる代替ではなく「暮らしに寄り添うモビリティ」という新しい意味づけを提示することが、このプロジェクトの原点です。

  • PURPOSE
    「暮らしに余白を」という未来構想を掲げ、ブランドのあるべき姿を明文化。

    パナソニックの特定小型原動機付自転車“MU” が描くストーリーは「暮らしに、ココロとカラダの余白を」。単に機能性やファッション性を前面に打ち出した商品ではなく、自転車の延長として「日常で安心して乗れる、もうひとつのモビリティの選択肢」であることを目指しています。漕がないという選択肢が生むのは、ほんの少しの体力的な余裕と、「もう少し遠くへ行ってみよう」という心の余裕。その小さな余裕こそが、暮らしの豊かさにつながります。私たちは、この未来像を明文化し、ブランドの「あるべき姿」として掲げました。ブランドの核心を「共感できる言葉」として紡ぎ、言葉にすることで社員および流通・販売店、そして生活者へ共有でき、社会とつながる意義を帯びていきます。“MU” は、自転車の延長線上にとどまらず、人々の暮らしを前向きに変える文化的な選択肢として育てていくことを目指しています。

  • パナソニック サイクルテック株式会社  特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング
  • DESIGN
    価値構造・ペルソナ像・ロゴ・VIを整理し、
    コミュニケーション展開・表現の判断軸となる
    ブランド・デザインの設計図を構築。

    本プロジェクトでは、5〜10年後にモビリティ市場へ定着し、主要ブランドとしての地位を確立することを見据え、今後のブランド体験の拡張の可能性を踏まえつつ、リサーチや社会動向をもとに中長期のペルソナを明確に設定しました。機能的価値と情緒的価値を整理し、「ガソリン車に比べて燃料費・維持費を抑えられる」「原付よりも扱いやすい」といった実利に加え、「もう少し遠くへ行きたくなる心の余裕をもたらす」という感覚的な価値まで構造化。これらをブランドストーリーに変換し、ロゴやビジュアルアイデンティティへと一貫性を持たせて展開しました。さらに、マーケットにおける誤解や不安を払拭するため、「まちと、のること。」といった啓蒙プロジェクトを立ち上げ、安心・安全を軸にした社会的認識の形成も設計。戦略とクリエイティブを統合することで、ブランドを成長させるための道筋を描きました。

パナソニック サイクルテック株式会社  特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング
  • EXPERIENCE
    コンテンツ展開を通じて、「日常に寄り添い、
    安心して出かけられる」体験をデザイン。

    設計したブランドの価値を、生活者が実際に体感できる場へと翻訳していきました。パンフレット、スペシャルサイト、その他ツールへの展開を通じて、「安心して出かけられる」という体験を日常の風景に重ね合わせました。それは単に移動を便利にするのではなく、「もう少し遠くへ足を伸ばしてみよう」という気持ちを生み出すことに重きを置いています。例えば、隣町のカフェや習い事に気軽に行けるようになり、日常が小さく広がる。そのささやかな変化が、暮らしの充実感や心の余白へとつながります。ブランドコミュニケーションやマーケティング施策を通じて、製品そのものを超えた「体験の価値」をデザインすることが狙いです。

  • パナソニック サイクルテック株式会社  特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング
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  • パナソニック サイクルテック株式会社  特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング
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  • RESONANCE
    社員・販売店・社会と連携し、安全啓蒙を拡げることで共感と信頼を創出。

    特定小型原動機付自転車の普及にあたっては、便利さや楽しさと同時に「安心・安全」をいかに社会に根づかせるかが重要です。本プロジェクトでは、ブランドの社内浸透だけでなく、広く社会に向けた安全啓蒙を大きな柱としました。販売店や自治体、メディアと連携し、法規や交通ルールの正しい理解を広める啓発活動「まちと、のること。」を推進しました。この取り組みは、単なるPR施策ではなく「安全に乗ることが暮らしの未来をつくる」というメッセージを社会全体に共有していく試みです。誰もが安心して移動できる社会を築くことが、結果的にブランドへの信頼と共感を生み、同志の輪を拡げていきます。安全啓蒙を核とした共創のプロセスこそ、リーディングカンパニーとして社会に対して果たすべき責任であり、ブランドが持続的に支持されるための基盤なのです。

  • パナソニック サイクルテック株式会社  特定小型原動機付自転車「MU」ブランディング
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Producer
井上 大輔
Project Leader
西井 出
Art Director
田中 彰博
Communication Planner
真田 幸奈
Designer
佐藤 政宏・加藤元太朗・上山恵子・三橋元子
Photographer
羽田 幸平・鹿島 祐樹・江戸 明弘
三田良(株式会社大阪IDC写真センター)
Retoucher
鹿島 祐樹・株式会社JOINT
Stylist
井澤 恵美
Hair and Makeup
株式会社クルー