TEAMメンバー紹介

真田 幸奈 SANADA YUKINA

真田 幸奈SANADA YUKINA

日本は持続可能な社会の実現に向けて大きく変革すべき時期を迎えており、「平等」「多様性」という言葉を近年よく耳にするようになりました。あらゆるカテゴリーの中で、「ジェンダーとセクシュアリティ」の分野についてピックアップしてお話したいと思います。

日本は大変恵まれた国であり、衣食住全て自由に選択する権利を国民一人一人が保持しています。しかしながら、日本で認められていない権利も存在します。それは、婚姻の平等です。日本国憲法は、第十四条で「法の下の平等」について明記しています。しかしながら結婚を望むすべての人々がジェンダー、セクシュアリティ問わず結婚できる権利は、未だ日本で認められていません。

他国と比較しても日本はLGBTQ+(性的少数者)に関する議論について遅れをとっている現状にあります。実際、主要7カ国(G7)の中でも同性婚が法的に認められていない国は日本のみです。このような状況が原因で、現在当事者たちが教育を受けること、就労すること、健康的な生活を送ることにおいて困難に直面していると言われています。この状況から脱却するためにも国民一人ひとりがセクシュアルマイノリティについて理解し、支援することが必要とされています。

私は学生時代、ジェンダーとセクシュアリティの分野を専攻し研究しました。中学生に向けたジェンダー教育に関する教材作り、LGBTQ+団体で当事者へのヒアリング、卒業研究を通して、当事者が抱える苦悩や差別問題を解決するために重要な教育法について4年間徹底的に追求してきました。これらの経験を通じて、当事者目線で考えることの重要性、そして小さな声こそ耳を傾ける必要があるということを学びました。

SDGsが「誰一人取り残さない」というスローガンを掲げている通り、「持続可能な社会の実現」とはすべての人が自分らしく豊かに生きられるような社会を実現することであると私は考えています。自分とは異なる価値観を認め、理解し、受け入れることは未来の可能性を広げるための重要なステップです。いまを生きる人々が多様な価値観を尊重し、その中から新たな知見と学びを引き出しながら前進することで「持続可能な社会」は実現できると信じています。

envisionでは「未来のためにできることをやる」をパーパスに社会をよりポジティブに変えられるような取り組みを行っています。具体的には「多様性を活用し、変化に繋げる」というバリューを掲げ、自分と他者が異なることを尊重し、多様な価値観や感性をクリエイティブに活かすことを目指しています。

「普通」「当たり前」「ありきたり」という考え方はこの会社には存在しません。固定観念、クリエイティブを通してお客様の課題を解決する価値を提供、さらには社会問題に対してアプローチするというプロセスで、envisionが大切にしている多様性を活かしています。

私は、2024年に新卒入社しました。envisionに、そして世の中に新しい風を吹かせるのは私たち若い世代の仕事であり、責任であると考えています。様々な属性の人々が互いに価値観を認め合い、100年後も持続可能な社会を実現できるよう、”未来のためにできること”をenvisionから始めていきます。